ご供養とは何でしょうか

「供養」という言葉

「供養」という言葉は、「供給資養(きょうきゅうしよう)の略」で、三宝(仏、法、僧)や霊(亡き人)に供物を供え、お経を読むのも供養であり、その善行を他にめぐらし、自他共に救われてゆくことを資(たす)け、更にそれによって共々養われていくことです。

辞書的に言えば、供養は、三宝(仏法僧)に対して、三業(身・口・意)によって供物をささげることを意味します。
三業とは、身体を使って行なうこと(身業)、言葉として口に言うこと(口業)、心に思うこと(意業)をさします。
つまり、人があらゆる方法を使い、三宝を敬うことです。

初期仏教では、信者が衣服・飲食・臥具・湯薬を僧団に寄付することを指していましたが、仏教が広まり、発展するなかで、様々な「供物」が考えられるようになっていきます。
花・香・灯明(三具足といいます)を供える、卒塔婆や仏塔を建てる、といったモノだけではなく、念仏や礼拝という身体的行為や心の中で敬い讃えるという精神的行為も「供物」となるわけです。
同時に、三宝を敬うためだけではなく、死者の霊魂をなぐさめ落ち着かせるために供養が必要とされました。

こうして、供養の対象に死者の霊魂が加わり、大きな要素となります。

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